その子自身を信じるということ。
どうも、おハナマルです。
これは、kokokakuさん主催の『敏感な子の守りかた絵本』の読書会をし、たくさんの方に「HSC」を知ってもらうべく書いている記事第二弾です。
第一弾はこちら⇓
「HSC」を知ったきっかけのkokokakuさんの記事
目次
1、「HSC」と「自己肯定感」
「HSC」とは、
人の感情や匂いや光に敏感で、感受性がとても強く、常に周囲からの刺激を受けやすいという特徴を生まれ持った気質のこと。(人によってさまざまです)
初めてのことや人、慣れていない場所や人、環境の変化が苦手です
人が集まるところや騒がしいところが苦手です
物事を始めたり人の輪に加わったりするときなど時間がかかります
(「敏感な子の守りかた絵本
」より - 一部抜粋)
(参考1:※【HSC・HSPの特徴】疲れやすい、傷つきやすい、人づき合いが苦手? - あの日のボクへ)
(参考2:人見知り?8歳息子が人前で大泣きした理由と対応【HSC】 - 心理カウンセラーkokokakuの、こころ育てブログ)
※kokokakuさんの旦那様が「HSC」についてブログにまとめた記事です。
「HSC」の子供は「非HSC」の子供と比べると、どうしても集団に馴染むことが苦手だったり、馴染めなかったりすることが多いので、親から見るととても心配になり子育てに悩んでしまうこともあるようです。
さらに、周りの大人や友達から理解されにくい場合は、言動を否定されて「自己肯定感」を育てにくいこともあります。
「自己肯定感」とは、
「自分は生きている価値がある」
「自分は大切な存在だ」
「生きていていいんだ」
「私は私でいいんだ」
という、いわば、自分の存在に対する自信です。
自己肯定感は、心の成長の土台になるもので、これが土台になって、初めて、しつけやルール、あるいは勉強、といったものが積み上がっていきます。
(「HSCの子育てハッピーアドバイス」より)
「HSC」の特性上、「なんでこんなことを気にするの?」と思われたり、「これくらい誰でもできるでしょ?」と思われて自己肯定感を育てにくい環境に置かれやすくなります。
ただでさえ、ひといちばい敏感で人の感情にも敏感なので、強い言葉によっては『自己否定』につながってしまうこともあります。
2、子育てで感じる「自己肯定感」の大切さ
冒頭でお伝えした『敏感な子の守りかた絵本』の読書会のとき、参加者の方のお話を聞いて、HSCではない私が聞いていても泣きたくなったお話が、この「自己肯定感の低さ」でした。
HSPである参加者ご自身が、
◎自分の意見を言えなくて辛かった
◎我慢してしまう
◎本当の自分がわからない
◎自営業として自分で働く状況になるまで、自分らしく生きられていなかった
と感じてらっしゃていて、
さらに、HSCであるお子さんも、
◎イヤなことをイヤと言えない
◎自分のことが嫌い
◎相手を優先してしまう
◎劣等感を感じてしまう
ということがあるということでした。
このことはどれも「自己肯定感」の低さからくるものではないかと思います。
(私が泣きそうになってしまったのは、私に何かできる問題ではなく、とてももどかしく感じたからかもしれません)
これを聞いて、子育てをするなかでの「自己肯定感」に関して思ったことは、「HSC」「非HSC」どちらにしても、【その子自身を認める「自己肯定感」】はとても大切な育まれるべきものだなということです。
<ひといちばい敏感な子の自己肯定感を育む大切な10のこと>
①子供を信じる
②抱きしめる
③共感する
④気持ちを言葉にして返す
⑤ネガティブな感情を吐き出させる
⑥スモールステップを設定する
⑦心の安全基地を作っておく
⑧その子のペースを尊重する
(「HSCの子育てハッピーアドバイス」
- ひといちばい敏感な子の自己肯定感を育む大切な10のこと)
(上に書かれていることはとても理想的で、すべてできれば「とても良いお母さんだな」というのはよくわかります。これを行動として起こすのには、とてもお母さん側に自制心が必要で難しいことだと思います)
すべてを意識してやっていこうとするのは大変だと思うので、最初は①の「子供を信じる」を意識していればよいかなと私は思います。
大人からみて、
「そんなこと気にしなくていいじゃん」
「こうするべきなんだからやりなさい」
と思えることでも、子供にとっては何か思うことがあるものです。
特に「HSC」の子供は、ひといちばい敏感なわけですから、
◎洋服のチクチクが気になる⇒この洋服は着たくない
◎学校ではみんなと行動しなさい⇒やることに納得していないとやれない・不安や恥ずかしさ、刺激が強すぎるなどの理由でできない
ということが起こります。
そういうときに、
◎洋服がチクチクするのは気のせいだよ
◎みんなやってるんだから、やりなさい
と言ってしまうと、子供が自分自身を否定されたと思ってしまいます。
子供の「その行動」「その言葉」にどんな意味があるのか、
そこに子供なりの真意があり、その真意を常にしっかりと見極め【信じること】が大切なのかなと思います。
3、ひとりひとり誰もが大切な存在
男の子も女の子も
スポーツが得意な子も
動物が大好きな子も
本を読むのが好きな子も
絵が上手な子も
そして「HSC」であっても、なくても
『ひとりひとり誰もが大切な存在』です。
子供を生み、親になったからには子供をきちんと「育てなくてはいけない」と大人は思います。ですが、【育ててあげている】という感覚になってはいけないと思うのです。
人間はひとりひとり違っていて当たり前で、ひとりひとりが尊重しあい高めあっていける存在であると私は思っています。それは、子供だとしても同じ。
自分の子供であっても、自分とは違う存在。
子供を信じ、子供を尊重して、子供の成長をサポートしていくのが親の役割だと私は思っています。
親だって人間ですから、失敗することだって、うまくいかなことだってたくさんあります。それでも、愛情を持って接していれば、誠意を示してさえいれば、子供は意外と大人のことを(いい意味で)見抜いてくれます。
きっと「HSC」の子供なら、なおさら。
そして、親である私たち大人も「自己肯定感」は大切。
子供と向き合う前に、もしかしたら自分と向き合う時間が必要かもしれません。
『ひとりひとり誰もが大切な存在』
そう信じることができれば、自分自身の存在も信じられるはず。
あなたも、誰の代わりでもない、”あなた” です。人と比べる必要はありません。今が生きづらく苦しいかもしれませんが、自分が輝ける場所が必ずあります。
読書会に参加されていた方々も、子供たちや自分に向き合っているとても素敵な方たちでした。
ブログという一方通行のものでは、伝えることがなかなか難しいのですが、この記事を読んでくださったあなたには、少しでも自信を持ってもらえたら嬉しいなと思います。
それでは。